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TUDORが日本正式デビュー。それは、本当に腕時計界最後の大物か?

腕時計業界最後の大物が、満を持して日本に上陸する。そんな大げさなタイトルを付けるべきか悩んだけれど、それでもあえて言いたい。とうとう、あのチューダーが日本に上陸するのだから。



まず、チュードル? チューダー? 正解はどっち?
1926年創業の歴史あるブランドであり、近年数々の話題作を発表し続けているチューダー。日本ではこれまで「チュードル」の名で知られてきたが、このたび、本来の「チューダー」の名を冠し、日本デビューを果たすことになった。

ここ数年、ヴィンテージウォッチ市場での評価がうなぎ上りのこのブランド。なかには数年前の5倍以上の価格がつけられているモデルもある。近年は、セカンダリーマーケットの評価が現行モデルのブランド価値に強く反映される傾向があるだけに、その注目度は高い。

ロレックスの廉価版という認識の間違い
チューダーといえばロレックスの廉価版。そう思っている人も多いかもしれない。しかし、それは必ずしも正確ではない。確かに、ロレックスと比べて価格は非常にリーズナブルだが、それは単に安くして大量に売るための価格ではなかった。



ロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフが、“ロレックスの技術力を世に広く知らしめるために創設したブランド”というのが正しい理解である。チューダーにロレックスの技術を一部移管し、手頃な価格でそれを体験してもらうのが本来の狙いだったのだ。そのため、価格に対してオーバースペックなモデルが歴史的にも多く存在している。



チューダー オイスター プリンス」。焼けたダイヤルと通称“小バラ”が歴史を物語る。リュウズにはロレックスの王冠マークが。
1952年に発表した「チューダー オイスター プリンス」などはその好例。外部から調達したリーズナブルな手巻き式のムーブメントに、それまでロレックスが門外不出としてきた「オイスターケース」と独自の自動巻き機構「パーペチュアルローター」の2つを惜しげもなく搭載したのだ。

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チューダーは、なぜ今、日本上陸を決めたのか?
ではなぜ、チューダーはこれまで日本で正規販売されず、また、このタイミングで上陸に至ったのか。

まず、前者についてだが、日本では、かなり早い段階からロレックスの技術力が高く評価されたことが大きい。そのため、わざわざチューダーを投入する必要性がなかったのがその理由。一方、このタイミングでの上陸には、修理部門からの声が少なからず影響を与えている。

近年の世界的なチューダー人気により、日本国内にもさまざまな形でチューダーの時計が入ってくるようになった。日本ロレックスではチューダーの販売はなかったものの、修理などメンテナンスに関しては対応してきたのだが、中にはジェネリックパーツが使われるなど、精度に大きな問題をかかえる個体が存在していたという。そうした状況から消費者を守るため日本での正規販売を決めた、というのがその実のようだ。

チューダーは機械がそこそこ、というのはもう古い!?
チューダーの個々の時計に目を向けると、「ロレックスと同様の魅力」と「ロレックスにはない魅力」の2つが共存していることがわかる。ここでは、その点についてじっくり見ていきたい。

まず、ムーブメントについて。かつては社外製ムーブメントを使用してきたチューダー。それこそが低価格の源泉でもあったが、現在、多くのモデルで自社製ムーブメントを採用している。なかでも2015年発表の自動巻きムーブメント「MT5612」の存在は大きい。



人気モデル「ペラゴス」に搭載されている自社製ムーブメント「MT5612」。マニュファクチュールとしても高い自信を覗かせる。
その精度は日差マイナス2秒以内プラス4秒以内。ロレックスの日差マイナス2秒以内プラス2秒以内という基準には及ばないものの、一般的に高精度の象徴として用いられるC.O.S.C.(スイスクロノメーター認定)が定める日差マイナス4秒以内プラス6秒以内という基準は大きくクリアしている。パワーリザーブも約70時間と長めで実用的だ。ロレックスとチューダーでは、技術者の人事交流もあるというから、その機械の完成度の高さも十分にうなずける。

一方、クロノグラフモデルには、名門ブライトリングと共同開発したムーブメントを搭載したモデルもある。こちらにも自社製ムーブメントと同様にロレックスが誇るシリコン製バランススプリングを使用している。これは磁気帯びの心配がないという優れものである。それでいて、価格は50万円アンダーというから驚きだ。


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ベル&ロス「BR05」のユニークピースがオンリーウォッチに出品

日本時間の11月9日22時にジュネーブで開催されるチャリティーオークションのオンリーウォッチ。多くのブランドが協賛し、ユニークピースを出品する同オークションより、今回はベル&ロスが手掛けた「時計スーパーコピー」を紹介しよう。

ベル&ロス「BR05 スケルトン ゴールド ブルー」



ベル&ロス「BR05 スケルトン ゴールド ブルー」
自動巻き(Cal.322)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KRGケース(幅40mm)。100m防水。落札予想価格2万〜2万5000米ドル。
人類の筋ジストロフィー克服への一歩
 本日、11月9日にジュネーブで行われるオークションの「オンリーウォッチ」は、モナコ筋ジストロフィー協会によって主催されるチャリティーイベントである。

 同イベントは、不治の病として多くの人を苦しめる筋ジストロフィーの根絶という理念に賛同した時計メーカーがその名の通り“オンリーウォッチ”、つまり世界にたったひとつしか存在しないユニークピースを出品し、その収益金の全額をデュシェンヌ型筋ジストロフィ国際医学研究プロジェクト協会に研究費として寄付するというものだ。

ベースはベル&ロス初の“ラグスポ”ウォッチ BR05
 これまでにもwebChronosではいくつかの出品予定モデルを紹介してきたが、オークションが開催される前に、もう1モデルを紹介させていただこう。それがベル&ロスが9月にローンチしたばかりの新コレクション、「BR05」をオンリーウォッチ特別モデルに仕立てた「BR05 スケルトン ゴールド ブルー」だ。

 BR05はベル&ロスとしてはじめて“ラグジュアリースポーツ”というジャンルに挑戦した意欲作だ。それまで同社と言えば航空機の計器からインスピレーションを得たBRシリーズや、伝統的なアビエーションウォッチなど、ミリタリーテイストの印象が強いモデルを多く展開していたが、今作では打って変わって“都会的”な印象をまとっている。



今回出品する「BR05 スケルトン ゴールド ブルー」はそんなBR05シリーズのなかでもインパクトを放っていた「BR05 スケルトン」をベースに、オリジナルモデルには用意されていなかった18KRGケースを組み合わせる。サテンとポリッシュ、ふたつの仕上げを巧みに組み合わせて立体感と高級感を得たケースとベゼルは、まさに“ラグスポ”のお手本だ。

特徴的なブルーカラー
 そんなオンリーウォッチ特別モデルで目を引くのが、各所に取り入れられた爽やかなブルーだ。同作ではスケルトン化されたムーブメントをブルーに見せるべく、地板とインデックスの間に差し込まれているサファイアクリスタルをブルーにコーティング。ブライトリング コピーさらに自動巻きムーブメント、Cal.322のローターもブルーのPVDが施されている。



なお、ローター中央に配される「&」をかたどったブランドロゴがケースカラーに合わせて黄色とされている点も、同作のオリジナルだ。
BR05 スケルトン ゴールド ブルー
 オンリーウォッチはこの後、日本時間の22時より開始され、50本のユニークピースが競売に掛けられる。BR05 スケルトン ゴールド ブルーの落札予想価格は2万〜2万5000米ドルだ。


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リシャールミルジャパンがチャリティオークション2021で特別モデルを出品

チャリティー活動に精力的に取り組むリシャールミルジャパンは、「チャリティオークション2021」を開催し、美しいブルーのカラーが特徴的な「RM 67-02 フェルナンド・アロンソ プロトタイプ」を出品する。



リシャール・ミル「RM 67-02 フェルナンド・アロンソ プロトタイプ」
ブルークオーツTPT®によるランダムなパターンが美しい。ウブロ時計ラクマこの素材は耐衝撃性にも優れており、7.8mmという薄型のケースでありながらスポーツ競技にも対応できる驚異的なスペックを持つ。自動巻き(Cal.CRMA7)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。ブルークオーツTPT®×カーボンTPT®(縦47.52×横38.70mm、厚さ7.80mm)。30m防水。世界限定1本。参考価格1690万円相当(RM 67-02他モデルより参照)。
リシャール・ミル「RM 67-02 フェルナンド・アロンソ プロトタイプ」
 リシャールミルジャパンは、2011年の東日本大震災、16年の熊本地震の復興支援や、国内外の財団の支援など、これまで多くのチャリティー活動に精力的に取り組んできた。18年には「リシャールミルジャパン基金」を設立し、より一層明確なチャリティー活動を行うための基盤を整えた。

リシャールミルジャパンのチャリティー精神が宿るユニークピースが登場
 そんな同社が今回、「チャリティオークション2020」を開催する。ここで出品されるのは「RM 67-02 フェルナンド・アロンソ プロトタイプ」1点である。多様な素材を自在に操る同社らしく、複雑なプロセスを経て製造されるブルークオーツTPT®がケースに使用されている。

 同素材では、600層以上のシリカ繊維に樹脂を染み込ませ、各層の繊維を織り込み、加熱することで美しいランダムな模様を実現させた。また、ダイアル外周を彩るイエローの見返しと全体を引き締めるレッドは、レーシングドライバーであるフェルナンド・アロンソ氏の出身地、スペインの国旗をモチーフとしたものである。

 オークションは20年4月15日(水)11時から同年6月15日(月)19時まで、封印入札方式(ファーストプライスオークション)で開催され、最高落札者複数名の場合は抽選によって決定となる。入札を希望の場合は、指定の申し込み用紙に必要事項を記入し、「リシャール・ミル 銀座」または「リシャール・ミル 大阪」の店頭への持ち込み、もしくはFAXにて申し込みを行うことができる。



実物は納品までの間、リシャール・ミル銀座、大阪、または同社のイベント等で展示される。
 なお落札金額はリシャールミルジャパンの公式サイトにて発表され、全額が東北や熊本を含む国内外の財団などに寄付される。


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タグ・ホイヤーが名作「ホイヤー カレラ」のリ・エディションで160周年を祝う

タグ・ホイヤーは、創業160周年という特別なアニバーサリーを称え、1960年代のデザインに21世紀の革新的な時計製造技術を融合させた、「タグ・ホイヤー カレラ 160周年 シルバーダイヤル リミテッドエディション」を発売する。



タグ・ホイヤー カレラ 160周年 シルバー ダイヤル リミテッドエディション
自動巻き(Cal.ホイヤー02)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS(直径39mm)。100m防水。スペシャルBOX付き。69万5000円(税別)。7月中旬発売。公式サイトにて先行発売中。


現代の技術が取り入れられたヴィンテージデザイン
 1860年、創業当時ホイヤーという社名だったタグ・ホイヤーは、エドワード・ホイヤーよってスイスのサンティミエに設立された。以来、160年の歴史の中で数々の変遷を経験するとともに、先端技術の革新や新作の開発を熱心に追い求めてきた。「タグ・ホイヤー カレラ」コレクションは、約60 年前の発売以来、ブランドがモーターレーシングで築いてきたヘリテージと大胆な精神を守り続けている。世界限定1860本の限定モデルは、公式オンラインブティックで先行販売し、7月中旬には正規店でも販売する。



1962年、当時のCEOジャック・ホイヤーは、事故死が絶えない過酷なロードレース、伝説のカレラ・パンアメリカーナ・メヒコ レースの話を耳にした。「カレラ」はスペイン語で道路やレース、キャリア、コースなどを意味する。彼はこのワードが、新しいタイムピースにぴったりだと直感した。「ホイヤー カレラ」のクロノグラフが初出荷されたのはその翌年、1963年のことだった。こうして、アドレナリン満載のレースの中でも時間を素早くチェックしなくてはならないレーサーにとって、視認性の高いクロノグラフが生まれたのだ。



ブランドの160 周年記念にふさわしいモデルはやはり、3カウンターとスターバーストを彷彿させるシルバーカラーのダイヤルでよく知られた、1963 年作のモノクロームシルバーダイヤルモデルだ。今年「2447S」とも呼ばれるこのモデルが、アップデートされて新しく発売される。オリジナルでは36 mmだったケース径が39mmに、また1963年に採用された「バルジュー72」と今回採用している「キャリバー ホイヤー02」ムーブメントの構造の違いにより、9時位置にあったスモールセコンドが6 時位置に置き換えられている。もう一つの変化はセンターの時針と分針だ。面取り加工が施され、ベージュのスーパールミノバ®が塗布された。ダイヤルにはカレラの名前とホイヤーのシールドがプリントされており、その上をドーム型のサファイアクリスタルが覆って、オリジナルの「ホイヤー カレラ」をしのばせるレトロな仕上がりとなっている。

公式サイトにて先行販売
ブラックのアリゲーターストラップを組み合わせたこのモデルは、ホイヤー創立年の数字と同じ1860本の限定モデル。ケースバックには「One of 1860」と「LIMITED EDITION」の文字がエングレーブされる。ねじ込み式のサファイアクリスタルから鑑賞できる新デザインのローターには、アニバーサリーエディションを表すラッカー仕上げのエングレーブが施されているほか、パッケージも特別仕様となる。タグ・ホイヤー公式オンラインブティックにて先行販売中だ。

暗所にも対応できるクロノグラフ

「フリーガー F- 43 バイコンパックス」は、名前が示す通りふたつのインダイアルが横一列に配されたクロノグラフ。3時位置と9時位置にはそれぞれ30分積算計とスモールセコンドを備えるが、視認性に影響を与えることなくシンプルにまとめ上げられた明瞭なデザインを持つ。無駄を省いた端正なケースとも相まって、実用性に富んだフォルムである。


フォルティス「フリーガー F-43 バイコンパックス」
自動巻き(Cal.UW-51)。27石。2万8800振動/時。SS(直径43mm)。20気圧防水。38万円(税別)。2021年1月発売予定。
 ダイアルには上述したシンクロラインとブリックストラックが採用されている。フリーガーの基本的なデザインコードは共通だ。

 また、ステンレススティール製ブレスレット仕様とレザーストラップ仕様の2種類がラインナップされており、自分好みのスタイルに合ったものを選択できる。ステンレススティール製のブレスレットには、微調整が可能なスライディングクラスプが採用されているため、多様な環境において大いに役立つだろう。



フォルティス「フリーガー F-39 オートマティック」
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。SS(直径39mm)。20気圧防水。25万円(税別)。2021年1月発売予定。
 無駄のないフォルムのケース、ブラックダイアルと剣型の時分針、グリーンのスーパールミノバ、蛍光仕上げを施したオレンジ色の秒針。このデザインコードは1987年に誕生した初代フリーガーから継承されてきたものだ。30年以上にわたってフォルティスが確立してきた要素を進化させて誕生した2本である。

 最低限の表示でシンプルだからこそ視認性は抜群。上述したシンクロラインとブリックストラックが採用されていることは言うまでもない。新生フリーガーに共通する優れた要素を備え、プロフェッショナル御用達の機能を存分に活用できるエントリー機だ。



フォルティス「フリーガー F-41 オートマティック」
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。SS(直径41mm)。20気圧防水。25万円(税別)。2021年9月発売予定。


フォルティス「フリーガー F-41 オートマティック」
自動巻き(Cal.UW-30)。26石。2万8800振動/時。SS(直径41mm)。20気圧防水。25万円(税別)。2021年1月発売予定。